コアンダ スクリーンの型式
沈砂池用標準タイプ(ST)、中流域対応の保護バー付タイプ(SE)、上流域対応の保護バー付(EX)の 3タイプがあります。
詳しくはこちらをまずお読みください→ コアンダスクリーン3タイプ
- 推奨はスクリーンエレメント固定 (ST)
- 取り外し可能スクリーンエレメント(SE&EX)
- 標準メッシュ使用(過酷な場所ではヘビーワイヤーをおすすめします)
- 全てステンレス溶接加工品
形式 | 容量/リットル/秒 | ドロップ(mm) | スパン(mm) |
A0.1 | 9.3 | (152) | (152) |
A0.25 | 23 | (279) | (305) |
A0.5 | 46 | (483) | (518) |
A1.0 | 93 | (762) | (749) |
A2.0 | 186 | (1270) | (1133) |
B3.0 | 279 | (1702) | (1422) |
B4.0 | 372 | (2083) | (1753) |
C3.0 | 279 | (1422) | (1626) |
C4.0 | 372 | (1651) | (2032) |
C5.0 | 464 | (1905) | (2413) |
C6.0 | 557 | (2159) | (2794) |
コアンダ効果利用の集塵スクリーン
右図の❶❷❸の働きで、流れ込む枯れ葉、木々の切れ端、草類、藻類をスクリーンで清水と分離し、浄水をヘッドタンクに流し込む方式です。
❶アプローチプレート: 適切な速度と方向で集塵スクリーンに水を送ります。
❷集塵スクリーン: 楔型(くさび型)コアンダワイヤーを使用して水の下層を切り取り貯水槽に奇麗なごみの無い水を送ります。
❸固定位置: 構造物への固定アセンブリ、および取付け時に迅速に調整するための水平調整ボルトを含みます。
楔型スクリーンワイヤー(ウエッジワイヤー)の特徴
【保守が容易】水の流れのみでスクリーンが清掃されます。可動部品はありません。
【高沪過レベル】沪過レベルが高いので、タービンへの悪影響はありません。落差の大きい場合、小石などの小さな破片はタービンに損傷を与えることがありますが、コアンダメッシュ開口幅で小石混入防止制御は可能です。ワイヤー間隔は標準1mmです。しかし砂(0.5㎜程度最大)はある程度混入します。どうしても砂を除去したい場合は沈砂池を上流に設ける必要があります。
【台風などの大流量に鈍感】水が大流量時にスクリーンを飛び越え、過剰な取水を防止します。
水の流れが速いほど、スクリーンのパフォーマンスが向上します。 水導入部(アプローチプレート)は、コアンダ効果を利用できる水をスクリーン面に加速させます。傾斜が大きく、ドロップが深いアプローチプレートが最良の結果をもたらします。 しかし、傾斜が大きいほど、高流量発生時にスクリーンをジャンプする可能性が高くなり、コアンダ スクリーンの効率低下を引き起こし、望ましくありません。ELGINチームは、標準の コアンダ スクリーン プロファイルでこれらの変数のバランスをとっています。水がアプローチ プレート上で加速された後、水の下層部が楔型スクリーン ワイヤーによって「切断」され、スクリーンの下の収集チャンバーにきれいな水のみが落下します。 この切断動作により、取水スペースを非常に効率的に使用できます。 スロットの開口部と楔型ワイヤーの傾きにより、水のカット量が決まります。カットされる水の量とセルフクリーニング特性のバランスをとる必要があり、ELGIN社のエンジニアリング チームは、様々な現場で調査と経験を重ね、取水効率向上問題に取り組んできました。 お客様のニーズに合わせ、それぞれの現場での最適な効率、設計を提案します。詳しくはコアンダスクリーンの 歴史 と 設計例 の資料をお読みください。
沈砂池の重要性
コアンダスクリーンの使用に関しては、右イラストのように、手前に沈砂池を設け、渓流や川の流れを安定させ、岩石、小石、砂をスクリーン手前の沈砂池に沈めておくことを推奨します。詳しくは、「コアンダスクリーンと沈砂池及び砂の関係について」の資料をお読みください。
設置工事(セメント水槽への固定はウエッジアンカーボルトを使用)
コアンダスクリーンの設置方法については、こちら の資料をお読みください。
お見積りには、以下の情報が必要です
こちら の見積用データシートをダウンロードのうえ、情報をご記入願います。
a) 取水場所の説明: 取水箇所のガイド図等
b) 最大取水量(ℓ/sec)
c) 取水場所での利用可能水平距離 m
d) 取水場所での利用可能落差 m
日本に設置されたコアンダスクリーン(一例)
福井県大野市
志目谷川小水力発電所用
372 ℓ/sec